【トランプ次期アメリカ大統領は縦思考(3)】アコーディア・ゴルフと類似性

トランプ・アメリカ大統領

日本経済新聞 電子版
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トランプ氏の大統領就任式、デモ99団体計画 
2017/1/14 13:15

トランプ次期アメリカ大統領は「会議が苦手」であり、いつも主観的であり自分の視野です。対してオバマ大統領は視野が広く全体の枠組みを考慮しています。「横思考」とでも言えるかもしれません。

つまり「客観的視野」を持っているか否かですが、他者の立場を認識できない「脳機能」と言うのがストレートな言い方でしょう。ですからトランプ氏の思考は「ブツ切れ」「個別の問題」として認識しているのです。

☚【トランプ次期アメリカ大統領は縦思考(2)】アコーディア・ゴルフと類似性


牛耳ることが目的

脳機能障害が「他者との関係」を理解できないことに集中していると、他の面では天才的能力を持っていたりします。アインシュタイン、ヒトラー、信長など多くの天才たちと同じでしょう。

「日米安保条約」についてオバマ大統領は「システムを構築する」ことで私たちが知らないうちに強固なものにしてしまっていました。物事の施策は「システムを作る」こと、政治では「制度を作る」、言い換えると「どのような制度にするのか?」で物事が成り立ちます。

TPPの枠組みが、大変巧みな「アメリカの影響力」となり中国の覇権を抑える働きをします。正面切った南シナ海での争いを食い止めるシステムです。これが「深謀遠慮」とでもいうのが政治の世界の「知性」です。会社経営でも同じことが言えます。

「牛耳る」と表現される状態ではなく「関係性を構築する」と表現するのに相応しい「つばぜり合い」とでも言っておきましょう。

ゴールドマン・サックス(GS)の経営手法

アコーディア・ゴルフ(AG)で見せたゴールドマン・サックス(GS)の経営手法は、極めて「トランプ風」で、組織を作り運用して目的を果たす姿ではなく、目先の利益を求めて個別バラバラに「勝」ことを求めていました。短期的利益を上げられるのですが、矛盾が出て長くは続きません。

AGの経営陣は、ゴルフ場の会員やお客様、さらには社員の立場を認識できていませんでした。社会常識であるこれらの関係性をこれほど認識できないのは「欠陥」と言わざるを得ないでしょう。商売は「Win-Win」でなければ成り立ちません。一方的に短期的に利益を上げるのは詐欺商法です。アコーディア・ゴルフの商売は詐欺とまでは言えませんが、会員や社員にとって公平な取引とは言えません。すると結局のところ足元から成り立たなくなるのです。

なぜ、このようになるかと言いますと「他者の立場を認識できないので、結果牛耳ることが目的」となってしまうからです。本人はいろいろ配慮出来ていると思っているのでしょうが、他者の立場を認識できないので「独善的」「ブランド志向」にならざるを得ず、「客観的システム構築の有効性・必要性」を認識できないのです。

MBKパートナーズの再生行動

極めて当たり前の立て直し動作であると言えますが、不明なのはAGアセットとAG本体の社員の所属です。なぜこのような体制を取らなければならなかったかの説明はなされていませんが、BTで組織を分断しなければならない理由はないはずです。決算を発表する必要のなくなったのであれば、組織の分断も必要はなく、実務に不利な組織編制も解消すべきでしょう。問題は「S-REITの配当負担」を決算に表現したくなかったことにあるのでしょう。TOBが成功すれば問題は生じないのですから解消すべきです。

自らのビジネスモデルを正確に理解して、最も効率の上がる組織にするのが正論です。

MBKパートナーズの改善作業は、まずはソフト面(心根)の改革でしょうか?

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