【トランプ次期大統領の実像(2)】国益と個人の立場の区別

トランプ・アメリカ大統領

FPBB 1/6(金) 6:10配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170106-00000002-jij_afp-int

米情報機関トップ、ロシア選挙介入の結論に自信

【トランプ次期大統領の実像(1)】国益と個人の立場の区別



トランプ氏の反応

トランプ氏の反応で問題なのは、ロシアの介入はアメリカにとって国民の立場としては他国の介入があってはならないことであり、証拠が出てきているのであれば、米ロ戦争に発展しても不思議でない事柄です。それがトランプ氏個人としては「今回のロシアの介入は都合が良い」ために、これを認めることをせずロシアと仲良くしようとしていることです。これはアメリカ国民の立場としては「国益を損ねる」言動であり、「アメリカ国民に対する裏切り」なのですが、国民も問題視しようとしません。しかし、目先トランプ氏に都合が良くても、ロシアの介入を放置することはアメリカの独立も損なう結果となる事柄です。これはトランプ氏個人の立場を超えて、アメリカ大統領として国民の利益を守るために断固とした態度を示すべき情勢です。

これを自身の目先の利益のために、無視してしまうのがトランプ氏なのです。アメリカ・ファーストでは実際はないのです。

大義を理解せよ

トランプ氏は次期アメリカ大統領ですので、個人的な立場はともかく国全体の立場が絶対的に優先すべきことです。その客観性を理解できないのがアスペルガー症候群の症状です。ロシアと同調してしまうと、長期的にはロシアのアメリカ政治の介入が続き、いつしかアメリカ国民の主権が制限を受けていき、失われてしまうのです。現代、アメリカビジネス界の「短期主義」にマッチするのかもしれませんが、危険なことです。人類はヒトラーで懲りているはずですが、リーダーは個人の立場で動いてはならないのです。

それは企業であっても同様です。村上ファンドのような活動を許すわけにはいかないのです。もっと言うならリーマン兄弟のようなことは許すわけにはいかず、ゴールドマンサックスなども弊害が大きすぎるのです。世界のファンドの動きを経済成長を犠牲にしても制限しないと、社会が壊れていくのです。

しかし、オバマ大統領が前提とする社会制度は、格差拡大などを引き起こす壊さなければならない体制であり、改革を必要としています。トランプ氏は「破壊の担い手」として社会に登場した可能性があります。

革命とは「破壊」から始まるのであり、続く、建設者がいないままでの破壊は危険であり、少なくともトランプ氏は「建設者」にはなりえないのです。

これから世界は、大きな困難と犠牲を伴うのでしょう。

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