【ドゥテルテ大統領来日(1)】フィリピン暴言王の真実は?

日記

アメリカ・オバマ大統領に対して、暴言を吐いて会談をキャンセルされたりして国際的にも注目されている大統領です。先日の中国訪問で2兆5千億円ほどの経済支援を取り付け、プライベートジェットを乗り回すドゥテルテ大統領のスポンサーは中国であるとも言われます。

麻薬犯罪に対しては、警官・市民が犯人を射殺した場合には報奨金を出すなど、超法規的政策を行うなど「非常識」な元検察官です。それほどフィリピンの麻薬犯罪は深刻なのですが、フィリピン国民は大喝采で実際の支持率は90%と言われ、悪党以外は皆支持しているような状態です。

この人物をどのように理解したらよいのか?

マフィアを撲滅するには、このくらいのことをしなければならないのでしょうが、「殺害も辞さない」方法論では「冤罪」で殺害される人もいることになるでしょうし、恨みを持つと殺害して「麻薬密売人だ!」と主張すると報奨金がもらえることになります。ビジネスで派閥争いも「殺し合い」の世界になるので、社会が歪むことが現実でしょう。ドゥテルテ大統領は踏み越えてはならない一線をすでに踏み越えたのかもしれません。麻薬マフィアも大統領暗殺を計画しているのは間違いないところで、警察の中に浸透しているマフィアの関係者がどのように動くのかが注目されます。

この後の対応策次第では、社会が立ち直れないかもしれません。例えば、マフィアの武装グループが武力放棄して内戦状態になることも、可能性として考えなければならないでしょう。そのとき、また国際代理戦争の可能性があります。つまり米中の裏での武器支援です。フィリピンの混乱は中国に有利になるので中国の暗躍が一番可能性があるでのしょう。漁夫の利を狙ってロシアが一枚かむかもしれません。

南シナ海の問題を棚上げしたのは、政治的には賢い選択だと思えるのは、少なくとも中国がドゥテルテ大統領暗殺を、経済的手段で南シナ海問題を棚上げできる今、企てることはないからです。アメリカのCIAは可能性として準備できても、混乱は中国に利するだけで、アメリカに得なことはないので実施することはないでしょう。しかし、暗殺が現実的手段として浮かび上がってくるのは、ドゥテルテ大統領が超法規的殺害を指示したからです。やはりオバマ大統領の言う通り、「悪との対決は正当な手段で行う」ことが必要なのです。

犯罪者として殺される人にも人生があり、立場があり、やむを得ない理由もあるでしょう。社会の責任も踏まえて裁くのが民主社会の裁判でした。しかし、それを「犠牲者」を出すこともいとわず、殺せるのはなぜなのか?

自己愛性人格障害

他人の立場、気持ちを斟酌できないのは、明らかに自己愛性人格障害です・・・・・つづく

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