【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側(1)】鎌倉駅東口その2

古都鎌倉散歩
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古都鎌倉って、江ノ電と海が象徴的に語られることが多いですし、テレビ番組でもたくさん採り上げられ、なぜか「あこがれの地」ともなっています。でも、本当は江ノ電が通ってない東側が静かな鎌倉らしい場所なんですよね。

そこで、 【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側】と題して綴っていくことにしました。

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鎌倉駅東口、ちょっと歴史のあるオススメのお店(グルメ)

昭和の香りがする、パーラー扉(開業1955年)

JR鎌倉駅東口を出ると、ロータリーが見えます。その左手に並ぶ建物の中ほどに「扉」の看板があります。それが、「パーラー扉」。皆さんもご存じの、鎌倉土産で超有名な「鳩サブレー」の豊島屋さんの3階にあります。

開業は、1955(昭和30)年だそうですが、今は改装されて新しい雰囲気になりました。「扉」の命名は、俳人、小説家でもある久保田万太郎氏です。

ランチメニューのおすすめは三段重とオムライスですが、昭和の香りを楽しむには、ホットドッグなどはいかがでしょう? 並べられる銀食器も、懐かしい昭和の香りがします…。

こたちさん(@cotacota11)が投稿した写真

■「パーラー扉」、鎌倉で最も古い喫茶店の一つ

今から65年以上前と思いますが、親父に手を引かれて「扉」に入り、生まれて初めて「ホットドッグ」を食べさせてもらいました。当時ソーセージに炒めた玉ねぎが入っていて、今から思えば「変なホットドック」です。3年ぐらい前、友人を鎌倉案内して扉により「復刻版ホットドック」を「あまりおいしくはないですから、一つだけにしましょう」と注文したのですが、金属の皿まで昔のまま出てきてびっくりしました。
↓↓↓今はそんなことないようです…。

Mayuさん(@mayumayuinsta)が投稿した写真


昔、鳩サブレ―で有名な「豊島屋」の本店は現在の鎌倉八幡宮二の鳥居の脇の場所ではなく、「扉」のある店の場所がすべてでした。そこの奥で「鳩サブレ―」を作っていたのです。田舎からの集団就職で店員を集めていたので人事管理が難しかったようで、当時の店主が私の親父に愚痴をこぼしていました。

その後、量産を始めるため市内の常盤(ときわ)の方の工場を建設し、後に本店を移動して現在のように全国ブランドになっていきました。常盤工場での「鳩サブレ―」の生産が始まったとき、残念ですが「非常に肌理(きめ)が粗くなった」と感じてしまいました。現在でも、子供のころ味わった、あのきめ細かい「鳩サブレ―」が恋しく思い出されます。「扉」の奥で作っていた当時のことです。値段が高くなっても良いので、復刻版を販売してほしいものです。

 

現在は「豊島屋」は鎌倉のボス的存在で、政治的にも力が強く、外部からの「小町通り」への出店を制御しているようです。政治家に対する献金も多く、市議、県議、国会議員まで、八幡宮の近くの豊島屋経営結婚式場「鶴が岡会館」を使わせてもらっている議員は多いようです。私の知り合いの議員たちも良く集まりをそこで開いて、集まったお客に対する手土産を出してもらっていたりしました。

結婚式場では逗子マリーナのリビエラと競合しますが、お菓子はリビエラにも供給しているようで、少子化の影響で今後はどうなるでしょうか?

 

idosさん(@bsidos)が投稿した写真


※「パーラー扉」の食べログの詳細はこちら。

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