【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側(1)】鎌倉駅東口その1

古都鎌倉散歩
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古都鎌倉って、江ノ電と海が象徴的に語られることが多いですし、テレビ番組でもたくさん採り上げられ、なぜか「あこがれの地」ともなっています。でも、本当は江ノ電が通ってない東側が静かな鎌倉らしい場所なんですよね。

そこで、 【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側】と題して綴っていくことにしました。

鎌倉駅の駅舎は、1984(昭和59年)に新しい駅舎に建て替えられました。現在、西口(江ノ電側)にある時計台は、1916年(大正5年)に建てられた旧駅舎の象徴だったものです。

@kentarofjが投稿した写真

はじめに、なぜ鎌倉は”東側”なのか?

古都鎌倉散歩と言えば、「小町通り」に「江ノ電の沿線」の長谷、極楽寺、七里ガ浜、鎌倉高校前日坂などが紹介されてきました。たしかに「小町通り」には、たくさんのお店が並び、現在に至っても鎌倉八幡宮に通じる重要な道であり続けています。

しかし、古都鎌倉は観光地である一方、市民の日常生活のある住宅街でもあります。小町通りにも観光資源となっているお店も多くあるのですが、その大半は市民生活の店であったのが始まりで、近年になって、観光客でにぎわっているのです。

古都鎌倉の旧市内と言われる地域は極めて狭く、自転車で15分もかからずに走り抜けることもできます。大型のショッピングセンターは旧市街地にはなく、昔ながらの鎌倉夫人の「御用聞き」をする商店も未だに存在しています。

ごよう‐きき【御用聞き】

商店などで、得意先の用事・注文などを聞いて回ること。また、その人。

引用:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/82500/meaning/m0u/

厳しく建築規制された旧市街は、鶴岡八幡宮を中心に広がっており、近年注目されている鎌倉駅から海岸沿いに江ノ電の線路に沿った地域の、旧市内と言えるところは極楽寺までです。旧市内の住宅街は、武家屋敷のあった東側に集中しており、その名残が今も色濃く残っています。その周りに多くの新開発の住宅街が存在します。

北西の建長寺は今も存続しており、北東の二階堂は現在、復元を進めているところですが、この2つの寺と鶴岡八幡宮が鎌倉の信仰上のかなめを抑えているのです。

この東側を見ていくと本来の古都鎌倉の姿が見えてきます。興味深い観光用のレストランなども出来ており、源頼朝の名残の古都と、現代観光都市の混在する姿が、鎌倉市民の暮らしと共に見ることが出来ます。

鎌倉駅東口を「表駅」と地元の人は言います。「裏駅」は江ノ電のあるバス停はない狭い方で「西口」が正式名です。鎌倉銀座通りがあり、面白いお店も多く市役所もある方向です。何れご案内します。

<鎌倉東側:グーグルマップ>

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