【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側(2)】小町通りその4(ちょっぺ~から)

古都鎌倉散歩

←小町通りその3

小町通り、ちょっと歴史のあるオススメのお店

ちょっぺ~、少なくとも65年はそこに佇むおもちゃ屋さん

小町通に入って、ホットケーキで人気のイワタコーヒー店やとんかつ小満ちを通り過ぎ、最初の十字路の左側角から3件手前がおもちゃ屋の「ちょっぺ~」です。正面看板の上にウルトラマンが飛び出しているのが目印です。

↓↓↓すみません!ウルトラマンが入ってませんでした。行ってからのお楽しみということで…。

SANYO DIGITAL CAMERA

創業ははっきりとはわかりません。昔から変わらず、通りに面しても商品の陳列があり、中に入っても所狭しと商品が積まれて、雑然といった感もあります。

どこの商店街のおもちゃ屋さんや文房具屋も、昔はこんな感じで、子供が買い物に行くと、店番のおじちゃんやおばちゃんがいろいろ興味深そうに見るのをそっと見守ってくれて、上のものを取ろうとすると、すかさず出てきて「これが欲しいの?」と言って取り出してくれるのです。本当に懐かしい光景です。

今でも子供さんを連れて行けば、きっと夢中になるでしょう。ウルトラマン関連商品や「旧横須賀線プラレール」、「江ノ電バスコレクション」もあります。2017年の「江ノ電カレンダー」も発売されています。

■近所のおもちゃ屋さん

幼少のころ、親父の差し出す2本の指、人差し指と薬指にぶら下がるようにつかまって初めて入った「おもちゃ屋さん」です。

年月が過ぎ、結婚後、私は息子にクリスマスプレゼントとして「ファミコン」を探していました。当時は大ブームのため売切れでどこの店にもなく、予約しても2,3か月待ちであきらめていたところ、何気なく通りかかった「ちょっぺ~」の店先をのぞくと、なんとリボンを掛けて、つるしてあった「ファミコン」を見つけたのです。「これ売ってくれるの?」とおじさんに聞いたのを覚えています。それからまた年月が過ぎ、今それは、我が家の屋根裏の隅に放置されているはずですが、寂しいことに誰も振り返りません。

きっと、長い間の無数の物語がこのお店にはあるのでしょう。今日もいつものところで開かれています。

もう20年以上ここで買い物をしていませんが、「商売の原点」をいつも私に語りかけてくれる存在です。筆者は「集客の達人」を名乗って来たのですが、この「小町通り」には、原点となるお店が数多くあります。

「ちょっぺ~」の公式ホームページ。

 

 SEITA PLUS、昔は伝統芸術の着物のお店(小町店開店1964年)

小町通に入って、最初の十字路右側角のお店です。「せいた」と言ったら、昔からの鎌倉の住民はよく知っています。

創業は、鎌倉八幡宮前に「清田モスリン・めいせん店」として開店したのが始まりのようです。モスリンとは、綿や羊毛の細い単糸を使って平織にした薄地の織物のことで、着物や羽織、帯地、風呂敷などの和服地に使用されるものです。友禅染にも使われます。その当時の普段着として使用されたので、需要があったのでしょうね。

小町店も昔は呉服店(せいた呉服店)でしたが、2010年に雑貨などのセレクトショップに生まれ変わっています。若い女性に人気です。

■耳に残るお店

子供のころよく耳にしたお店です。耳にしていたのは両親の会話の中に出てきていたからで、私自身は買い物をしたことがないのです。私が結婚したとき、「和服の普段着」を下駄を添えて、母親がそろえてくれました。それが「せいた」で購入したものであったのでしょう。今は推察するしかありませんが、地元に根差していたお店です。

さて、次のお店に行ってみましょう➡