【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側(2)】小町通りその5

古都鎌倉散歩

←小町通りその4

小町通り、ちょっと歴史のあるオススメのお店

富士洋傘、創業明治6年の老舗中の老舗

小町通りの最初の十字路を左に入ってすぐ右手のお店です。

創業明治6年とありますが、創業の地は鎌倉ではなく東京のようです。鎌倉駅前に出店したのは1948(昭和23)年で、当時は「山田屋洋傘店」でした。その後由比ヶ浜通りに移転し、富士洋傘店に改称してビーチパラソルを作り始めたようです。そのころから既に鎌倉の由比ヶ浜海水浴場がにぎわっていたからでしょう。小町店が開店したのは1960(昭和35)年でした。

傘のことだったら何でもおまかせのお店。紳士用、婦人用、子供用、雨傘、日傘、晴雨兼用、カジュアル、高級傘、ビーチパラソル、ガーデンパラソルなんでもです。

SANYO DIGITAL CAMERA

■目立たなかったお店

私の個人的な感想なのかもしれませんが、富士洋傘店は現在の場所で昔から開店していたのでしょうが、今のように開かれた店づくりではありませんでした。店の入口は小さく「傘の専門店」であることを知ったのは、今から30年ぐらい前のことです。買い物をしたのも1回だけですが、なぜか無意識に「傘ならここに来れば良い」と感じています。

 

大里書店、昔ながらの本屋さん(創業1957年)

小町通り最初の十字路からさらに小町通を進むと、左側に大里書店があります。

こちらもまさに、昔はどの商店街の本屋さんでも見かけた陳列です。通りに面して雑誌などが平置きで並べられています。だいたい正面の壁の裏側に、商店主のレジ台がありました。店舗の奥にいる場合もあります。

中に入ると天井まで本棚になっていて、本がこれでもかというくらい入っているのです。入りきらないので、分類されずにその辺に山積みになっている場合もありました。今では不用心でありえないでしょうが…。やはり懐かしい光景の一つです。

ここでしか買えない鎌倉の絵葉書や写真集を探してみましょう。今では、修学旅行生に向けて雑貨なども販売しているようです。

SANYO DIGITAL CAMERA

■隠れた本屋さん

表駅(鎌倉駅東口)正面信号を渡ったところにある島森書店以外では、この本屋さんが地元の人々の本屋さんでありましょう。ほかに配達をしてくれる邦栄堂書店がありますが、それ以外では目立たぬ存在ではありますが、大里書店さんは「地元の本屋さん+α」と言ったところでしょう。分類がはっきりされていないので雑然としていますが、意外にたくさんの本が置いてあります。

 

山本商会、パンク修理によく利用した自転車屋さん(創業1927年)

さらに小町通りを進むと左側にある自転車屋さんが山本商会。創業は、ご紹介したお店の中ではかなり古いのですね。

昔は必ず商店街には1件あった自転車屋さん。いつ行ってもパンク修理はすぐやってくれて、ついでに点検を丁寧にやってくれたものです。

今では、観光地鎌倉ならではでレンタサイクルもやっているようです。電動自転車も貸してくれるみたいです。1時間400円ってことは、鎌倉駅構内のJRレンタサイクル店(1時間600円)より安いみたいですよ!

SANYO DIGITAL CAMERA

■とても親切な地元の自転車屋さん

初めて電動自転車が発売になった直後、「最高級自転車を買おう」とこの山本商会さんで自転車を買い、逗子マリーナに置いていました。その時配達もしてくれて整備もしてくれ、大変親切なお店です。結局15年ぐらいで3回ぐらいしか乗らず、地下駐車場に置きっぱなしで、充電とメンテナンスをしていただけでした。逗子マリーナの部屋を売り払ったとき、山本商会さんに引き取ってもらったのですが、これもわざわざ引き取りに来てくれて「こんな良い状態で残っているとは・・・」と驚いていました。それからしばらくして、私の自転車は店頭でレンタサイクルとして貸し出されているのを見かけました。もう、さすがにありませんが・・・

シオさん(@moo1o3o)が投稿した写真


続きも乞うご期待!