【古都鎌倉散歩、江ノ電のない東側(2)】小町通りその1

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 鎌倉小町通り、豆知識

鎌倉の住所には小町も大町もあります。なので、単純に小町にあるから小町通りです。さらに、なぜ小町なのかと言えば、鎌倉時代には大町の方に人口が多くにぎわっていたからだそうです。今とは逆で、小町には人が少なかったのです。

小町通りの入り口には鳥居があるのをご存知の方もいると思いますが、これは鎌倉八幡宮の鳥居とは関係がありません。商売繁盛のために、商店街が建てたものです。小町商店会は、昭和27年ごろ誕生したと言われています。

↓↓↓赤い鳥居が小町通りの入り口

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昭和27年ということは、あとにご紹介する「とんかつ小満ち」や「イワタコーヒー店」は創業がそれ以前ですから、小町商店街の先駆けだったのですね。

ちなみに、横須賀線が開通したのはそれよりも前で、明治22年です。その後、駅前が徐々に開けて、田んぼや原っぱだった瀬戸耕地と呼ばれたところが新小町になり、小町に落ち着いたということです。

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鎌倉時代からの立地の変化

もちろん鶴岡八幡宮が中心で、大町は東側にあり小町は西側でした。現在のJR鎌倉駅が出来てから中心地が動いて、小町が駅から八幡宮に通じる道筋(通り)となり繁盛するようになったのでしょう。駅前商店街の立地となり、参拝客が寄る商店街でもあり、現在の基本的立地が出来上がっています。

しかし、元々は地元に住む人たちの商店街であり、店の多くも当然、地元の住人のための店でした。一方で八幡宮に詣でる人たちが増えていき、いまから半世紀ぐらい前から、雑誌で紹介されることが起きて、「小町通り」がブランドとなっていきました。現代の「ブランド化」の走りでしょう。

そのため小町通商店街は、徐々に駅の近くから八幡宮方向に店舗が増えて、住宅街から商店街の様相となっていきました。現在では駅から八幡宮まで商店街となって、少し路地を入ったところでも店舗を営むことが出来るようになっています。

それでは、駅近くの店舗から見ていきましょう。➡小町通りその2