【豊洲問題は初めから存在しなかった(2)】安全と安心[2]

日記
江ノ電鎌倉高校前

東京都議会の百条委員会は続いていますが、初めから【豊洲問題】は存在してなかったと見てよいでしょう。違法性や不適切な石原慎太郎元都知事の判断があったとするなら、「築地市場の豊洲移転」の基本的判断の問題とは別に、工事請負契約の折の談合など、手続きの手法の問題であると言えます。

まして「汚い豊洲の土地を購入したことが不適格である」とする小池都知事の問題提起は「的外れ」いや、名誉棄損にもなりかねない「因縁」とも言えると感じます。


➡【豊洲問題は初めから存在しなかった(1)】安全と安心[1]

「安心」の概念

「安心」は人々の中の感覚です。気持ちの問題です。豊洲に築地市場の移転を決めたころ、土壌汚染は当然にあると認識されていました。石原慎太郎元東京都知事は当然に知っていたことです。そして、これは「技術的に解決できる」との判断で豊洲移転を決めています。しかし、土壌汚染対策など整備が進んでいく中で地表付近で高濃度の汚染が発見されて、これでは「安全でない」となり、更に汚染対策に乗り出していきます。


石原慎太郎元東京都知事が三選目の選挙公約で「徹底して対策します」と約束したので「環境基準(飲み水基準)」まで基準を引き上げます。これは東京ガスの責任範疇ではなく「瑕疵担保責任」は発生しないレベルとなります。

当初、関係法規の基準では260億円程度と見られた土壌汚染対策費が、「環境基準(飲み水基準)」まで引き上げられたことにより600億円規模の追加予算が発生します。その中で一部瑕疵担保責任が生じる範囲のデータが出たことを踏まえて、東京ガスが78億円程度を負担して、現在の水準まで浄化していることになります。この「600億円強の追加費用はなぜ必要になったのか?」と言えば「関係者の安心を確保するため」と考えるべきでしょう。

つまり「安心」は人々の心の中にあります。そのため安全基準はクリアしていても、安心できない人は残ります。その手当てをするために、つまり関係者の「安心」を得るために石原慎太郎元東京都知事は基準を飲み水レベルまで引き上げたのです。それは「無用の安全基準」ではありました。

橋下徹元大阪府知事は「行政コスト」と表現しています。つまり人々の「安心」を得るためには、「行政としては必要なコストである」と見ているのです。それは民間企業では、ほとんど基本的に発生しないコストであると言えるのであり「無駄な費用」と言えるのですが、現実的に「安心」を得るためには必要なコストであると言うのです。

豊洲市場移転候補地を購入したのは問題なのか?

数十年の多数の関係者の議論を経て、「最適な候補地」とされた「豊洲」の土地の購入に問題はなかったのか?

①購入値段は高すぎたのか?

②土壌対策費は高すぎたのか?・・・・
【豊洲問題は初めから存在しなかった(3)】判断ミスはない!

 

➡【豊洲移転問題で百条委員会始まる】小池支持派は何を狙う[1]
➡【豊洲移転白紙撤回が小池都知事の目的?(1)】結論ありきの情報操作?
➡【豊洲市場問題「私怨?」(1)】石原慎太郎×小池百合子
➡【豊洲市場問題、議会参考人招致(1)】石原慎太郎「喜んで応じる」
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