【TNGA(Toyota New Global Architecture)-1】

トヨタ・TNGA

【TNGAの目指すところ】 

トヨタは新しい世界戦略を目指しています。それは「平準化」によるコストダウンを狙っているのです。販売量に変動があっても生産量に出来るだけ影響させずに固定費を下げ、資金量を大幅に下げようとしています。それは膨大な技術革新を伴います。その一端をのぞいてみましょう。

トヨタ・GAZOO公式サイトをご覧ください。
http://gazooracing.com/pages/special/tnga/
tnga-main-pic
出典:トヨタ・プリウス公式サイト/http://toyota.jp/prius/tnga/ 

トヨタ・公式サイト・ラダーフレーム
ラダーフレームは古い技術で、現代ではモノコックボディーです。トラックやSUVには現在でも一部では使われています。
technology_chassis_ladderframe_01_pc

出典:http://toyota.jp/technology/chassis/ladderframe/ 

トヨタ自動車の新しい世界戦略をTNGAと呼んでいるようです。VWが不正行為でつまずいていますが、ドイツはインターネットを使った第4次産業革命に熱心です。トヨタ流の「カイゼン」に脅威を感じているとも言われています。その中でホンダはA Iの社内開発をあきらめボッシュから基本ソフトを買い付ける判断をして、社内でも批判が相次いでいるようです。第4次産業革命が進むと世界中の工場がネットでつながり、自動車の受注もネットを介して情報が集中し、稼動させる工場を、情報を握ったものが采配するようになるといわれています。つまり世界の自動車会社は「下請け」の立場に立たされるのではないかと危惧されています。そしてグーグルのような会社が受注情報を握るのではないかといわれているのです。その中で、むしろサプライヤーの立場であるボッシュは、広く世界の情報を得て、基本技術を握ることでメーカーをもコントロールするようになることも考えられるのです。台湾資本の鴻海(ホンハイ)精密工業のシャープ買収が進んでいますが、サプライヤーと言うより下請けに近い形態での生産方式であっても、広く受注していることで主導権を握ってしまいます。

いなしサスペンション
technology_chassis_inashi_02_pc
出典:http://toyota.jp/technology/chassis/inashi/ 

確かにタカタのエアバッグでホンダは痛手をこうむっています。社内開発ではコストが掛かり、コスト計算上ではサプライヤーから買い入れるほうが有利に見えるでしょう。しかし、A I のような基本的ソフトの開発を諦めれば自動車会社としての独自性は失われSONYやシャープのようになることが懸念されます。

トヨタのTNGAが何を目指しているのか、よく理解することは全ての業界の経営者にとって指標となるのではないでしょうか? ・・・つづく

TNGA(Toyota New Global Archtecture)-2】

【マツダ・アテンザ(1)】スカイアクティブ・テクノロジー➡
【マツダ・アテンザ(3)】G-ベクタリング・コントロール(GVC)[1]➡
【マツダ・アテンザ(5)】燃費[1]
【インプレッサ】スバル・グローバル・プラットフォーム(1)~動画あり
【新型スバル・インプレッサ試乗記(1)】別次元の挙動[1]
【インプレッサ・カーオブザイヤー(1)】威力あり!グローバル・プラットホーム