【TNGA(Toyota New Global Architecture)-2】

トヨタ・TNGA

TNGA(Toyota New Global Archtecture)-1】➡

【なぜ改革が必要なのか?】

トヨタは新しい世界戦略を目指しています。それは「平準化」によるコストダウンを狙っているのです。販売量に変動があっても生産量に出来るだけ影響させずに固定費を下げ、資金量を大幅に下げようとしています。それは膨大な技術革新を伴います。その一端をのぞいてみましょう。

トヨタ・GAZOO公式サイトをご覧ください。
http://gazooracing.com/pages/special/tnga/ 
世界経済がリーマンショックに見舞われ低迷したとき、トヨタも実質的に赤字転落となって、その原因が生産台数世界一を目指して邁進してきたときに、コスト体質で固定費部分が多くなりすぎて、減産に入ってもコストが下がらないことに気付いたのでした。そこでコストを変動費化することの重要性に気付き、全世界規模で生産体制を改革することにしたのでした。

ボンネットが従来よりもかなり低く造られており、エンジンや補器類の配置を工夫しています。

プリウスpic-2

出典:トヨタ・プリウス公式サイト/http://toyota.jp/prius/tnga/

トヨタのホームページに掲載された46点の注目項目を見ていると、たぶん誤解する人が大多数であろうと感じます。ホームページを見ていると車両設計の改革に思えてくるのです。第4世代にモデルチェンジした「新型プリウスがTNGA適応の1号車である」との説明も誤解を生み出す元のようです。もしかするとトヨタの社内でもTNGAの本来の狙いを誤解している人が多いのかもしれません。

新しいシャーシを設計するに当り、当然に全てを見直して最先端の技術を取り入れていくことになります。それで新しい車種の設計技術が目に付くので、世界戦略が帰って見えなくなるのでしょうか? 新型プリウスの設計など個別の技術のレベルの高さは理解できるのでしょうが、世界戦略のレベルを知ることはないのでしょう。

「木を見て森を見ず」といえるでしょうか? 少し違いますね?

すべての部品が扁平に造られ重心を低くしている。
写真出典:トヨタ・GAZOO公式サイト
http://gazoo.com/news/article/st3/Pages/2016/02/RES_269741.aspx?MAKER_CD=A%20&CARTYPE_CD=425&GENERATION=
プリウスGAZOOres_269741_8

すべての部品が扁平に造られ重心を低くしている。

TNGA(Toyota New Global Archtecture)-3】

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