他店の「うまいポップ!」を観察!売れる「手作りポップ」とはどんなものか解説!

集客の達人(経営)

「店舗の商品にポップを付けたいけど、どんなポップを書いたらいいのだろう…」と迷ったら、まずは、他のお店のポップを見て、それがどんな効果を出しているかを勉強してみることも良いでしょう。今回は、Twitter上で目に付いたお店のポップの画像を拝借させていただき、ポップとは何を狙ったものなのかを解説してみましょう。



ポップを付けて競争力を持つ

お店にとって、ポップとは何なのでしょう???

ポップを付けたとき、それが有効に働くためのノウハウを習得することを考えてください

場当たり的な対症療法ではだめです。お店の運営すべてがストーリーでつながっていなければだめなのです。

そうすれば、お客様を楽しませることができ、お店のファンを作ることが可能となります。つまりは、固定客化を目指すことができます。

さらに、ポップを付けると、商品の価値を上げることができます。ただ並べてディスプレイしておくだけでは、なかなか商品の価値を見ているお客様にアピールすることはできませんよね。

そしてそれらは、競合店に比べて競争力を持つことになります。

 

※以下Twitterの投稿を拝借させていただきましたm(__)m。

「 時間を売ってます! 」 ~お客様の潜在意識をつかむ

↓↓↓時間を売ってます!~スーパーのお総菜コーナー

これは、お客様の本心に触ってるポップですね~。

お客様本人も意識していないかもしれない本心ですが、それが購買動機にもつながっています。

どうやらこれは、「ポテトサラダ」についているポップのようなのですが、ポテトサラダは簡単なようでいて実は時間のかかる料理のため、「時間を売っています」は的を射ていると思います。

さらにアドバイスするとしたら、『今日の目玉』『日替わりコーナー』として毎日商品を変え、そのお店の定番コーナーとしてお客様の人気コーナーに育てていくのがいいでしょう。

そして、【あのお店のあのコーナーに行けば、きっと得する!】と思ってもらえると、お店のファンやお総菜コーナーのファンを作ることになり、リピーターを作る(固定客化)ことにつながります。

 

「 メリハリつけて整理すればOK! 」 ~一般的なワードを使う

↓↓↓タワレコさんのトレンドコーナー「恋つづ」のポップ

※補足~略称「恋つづ」はヒットしたドラマ。TBSの再編集版『恋はつづくよどこまでも胸キュン!ダイジェスト』の平均視聴率は、なんと10.6%(ビデオリサーチ、関東地区)と二桁を記録し、中高年の割合も多いらしい。

単刀直入にプロから言わせてもらうと、この特集コーナーはごちゃごちゃしすぎで「整理が悪い」です。つまり、訴求点がわかりにくい。

なぜかというと…、もっと広がりを持たせるべきで、マニアじゃないお客さん、ちょっと関心のあるお客さんを取り込むようなコーナーじゃないと損だから。マニアのお客さんは、黙ってても必ず買います。

だから、だれでもわかる一般的な言葉『胸キュン!』を大きくキャッチとして、次に2人の写真を大きく、その次に「恋は続くよどこまでも」のタイトル…という順番で、ポップにメリハリをつける。そして、それぞれの俳優名を出して商品展示。「#タワ町恋つづ企画」は、お店にとっての記号なので一番最後。

さらにアドバイスすると、もっとお客さんの幅を持たせるため、「こっちも胸キュンだよ!」コーナーなどを作って、別のドラマや映画紹介する(同じテーマの別商品群)とファンを増やせる。お店にとっても、関連商品がどんどん売れることになる。

ということで、ポップは特集コーナーとセットで使うと、より強力な「売れるポップ」となります。

それはなぜか? 商品単体にポップを付けるとそれだけしか売れない。だけど、あるテーマの商品群として特集コーナーを作ると、その時のトレンド商品だけでなく、そのテーマに関連したほかの商品まで売れることになるから。1が10になる可能性があるのです。

 

特集コーナーの意味とは? ~マニアに絞り込まず客層を広げる

以下は上記と同じ店舗さんですが、特集コーナーやポップを多用して、一生懸命売上アップを図っているのは素晴らしいです!

↓↓↓ニューシングルの予約のためのポップで、メンバーカラーをうまく使って、予約用紙を持ってきてもらうシステムになっているようです。

アドバイスとしては、やはり「マニアに絞りすぎない」ということです。もっとマニアだけでなく客層を広げるようにしないともったいない

「メンバーカラーで予約ができる!!!」と大きくポップを掲げたほうが良いかもしれません。SexyZoneのファンは「メンバーカラー」で一目瞭然ですが、そのほかの人たちにも「ん?メンバーカラーってなに??」と興味を惹かせることができます。

なぜ特集コーナーを作るか?は、商品力を伝えたいから。テーマで特集を作り、広がりを持たせて多くのお客さんに興味を持ってもらうことです。

また、店舗内の特集コーナーが多すぎてもよくありません。3か所までにしておきましょう。たくさん作るよりも、定期的にコーナーを変えることで、お店が週刊誌のようになります。特に購入予定のものがなくても、特集コーナーのキャッチをみて、購買動機を起こさせます。

また、副次的な効果もあって、例えば毎週コーナーが変わっていることが分かって面白さが伝わると、「あそこのお店は行くと毎回面白い!週1回は必ず来店しようかな!」という来店動機を促すこともできます。

こうなると、お店のファン(固定客)を作れたことになり、定期的なリピーターを作ることになります。

小さなお店で売上アップを果たしたコンサルタントのアドバイスでした。お役に立てることを願っています。

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