太平洋クラブ御殿場コースとは？
今年も、「三井住友VISA太平洋マスターズ」が太平洋クラブ御殿場コースで、11月10日〜13日に開催されますね。
ゴルファーにとってあこがれのコースでもあります。雑誌『ダイヤモンドQ（ダイヤモンド社）』の2015年5月号「プレーして良かったゴルフ場ベスト100」でも栄えある1位を獲得しています。
「EMCワールドカップ2001」が開催されたときは、タイガー・ウッズが18番で劇的なチップインを決め、観衆の大きな声援を受けました。
「ガラスのグリーン」で有名なコース
本家アメリカのマスターズの開催地、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのグリーンのスピードが12フィートの速さを出していることで知られています。それを追いかけて太平洋クラブ御殿場コースも、三井住友VISA太平洋マスターズのトーナメント時、毎年およそ12フィートの速さを出していると公表しています。しかし、トーナメント終了後現地で関係者やキャディさんに聞くと、実際は14フィートぐらいも出ていたと言っていました。まさに、「ガラスのグリーン」なのです！
太平洋クラブ御殿場コースでは、トーナメント終了後1週間ほどこのクオリティを保持した状態で会員などにプレーをさせてくれます。その時には3パット4パット続出で、渋滞が起きてしまうとキャディさんが言っていました。その昔、私も一度トーナメントクオリティでパットしてみたのですが、これはとても月一ゴルファーには手に負えないものです。改めて、プロのすごさと、このコンディションを作り上げるグリーンキーパーたちの腕前に敬意を表したいと思います。
＜2015年の開催時グリーン↓↓↓＞
太平洋クラブ御殿場コースの開場は1977年。コース設計は加藤俊輔氏で、ゴルフ場設計者としては重鎮です。国内外70ものコースを手掛けています。コース設計の特徴は、日本の風土を大事にし、借景を取り入れたコースづくり。太平洋クラブ御殿場コースでも、富士山をうまく借景に取り入れています。
フルバックで7,246y（パー72）、コースレートは73.9。レギュラーでは6,484y（パー72）、コースレートは70.2です。グリーンはベントで１グリーンとなっています。
太平洋クラブ御殿場コース1番ホールの攻略方法
そんな太平洋クラブ御殿場コースのOUT1番ホールの攻略方法を伝授してみたいと思います。
自分でプレーできなくても、御殿場コースに観戦に行ったり、TV観戦するときも、頭に入っていればプロがどんな攻め方をするかを見ながら楽しめますよ。
ティーグラウンドに立ちます。トーナメントティーは459ヤード、バックティーで444ヤードと距離のあるパー４です。左ドックレッグで打ち下ろし、フェアウエイバンカーが260ヤード近辺にあり、グリーン左手前は池、右サイドは崖が迫っています。最盛期のジャンボ尾崎でもバンカーをキャリーで越すのはギリギリでした。現在ではプロの飛距離も伸びて、バンカーを越えて残り100ヤード足らずに付けるプロはいます。（上画像の黒線がプロゴルファーのねらい目です）
アマチュアの我々でも45m/s以上あるゴルファーであれば、打ち下ろしのため300ヤードを越えて飛ばすことが出来ます。すると残りは150ヤードを切っているので２オンは可能となります。しかし、ちょうどその辺は左下がりのライになるので、グリーンに向かって打ち上げで、左は池、右はグリーン側まで崖が迫り、なかなかプレッシャーのある場面であるのです。
一方、ティーショットで230ヤードの平らなところにおいて狙っても、残り200ヤードを越えるショットになってしまい、月いちゴルファーには確率が悪い状態になってしまいます。
でもよく考えてみると、ティショットを230ヤードに置いて、２オンを狙わず刻んでグリーン手前80ヤード近辺に打つことはかなり容易で、そこから３オンを狙うこともかなり容易となります。３オンを覚悟すれば、「月いちゴルファー」でも、ストレスとはならず楽しめるレベルになります。かといって1つ間違えれば難しくなるので、ハンディなりに楽しめるホールなのです。（上画像の赤線がアマチュアゴルファー、月いちゴルファーのねらい目です）
なので太平洋クラブ御殿場コースOUT1番ホールは、トーナメントプロの真似をして、我々「月いちゴルファー」が冒険といえる攻め方をしても面白いし、３オンねらいでスコアを大事にする攻め方をするのも楽しいホールであるのです。
皆さんも、太平洋クラブ御殿場コースをプレーすることがあったら、こんな攻略方法を参考にしてみてください。
「太平洋クラブ御殿場コースラウンド記」も楽しみにお待ちください！
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