1989年、GT-R復活!
1989年、1973年以来16年ぶりにGT-Rが復活します!
2020年代に入った現在でも人気を誇るR32型GT-Rで、スカイラインとしては8代目となります。2600ccに拡大されツイン・セラミックターボチャージ方式で、やはり4バルブDOHC(RB26DETT)280ps/6800rpm、40kg/4400rpmで登場しました。最高出力は自主規制されたもので、レースでは500馬力場を出していましたので、規制を外すROMが出回っていました。
このGT-Rには、通常FR2輪駆動で、後輪のスリップと横Gセンサーによって前輪に駆動力を配分して4輪駆動になる高度な制御をする仕組みの4輪駆動・4WS(4輪操舵)システムがついています。
このシステムでGT-Rとしての戦闘力を回復してレースに復帰することとなりました。
R32型スカイラインGT-R
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン
R32兄弟車、スカイラインGTS-4のエピソード
人気のR32シリーズでは、GTSー4というモデルがありました。
↓↓↓我が家に残る、スカイラインGTS-4の当時の貴重なカタログ。
GTS-4は、GT-Rの高度に制御された4輪駆動と4WSシステムを持ち、通常のGT-Sのエンジン、215rpmを積んだモデルでした。GT-Rの足回りがほしいが、仕事で使うにはGT-Rは目立すぎると感じた私は、このモデルを購入しました。
長い車歴を持つ私ですが、それまで意外とスカイラインは購入しておらず、2000GTの登場した2代目スカイラインのとき親父の車であった1500スカイラインを少し運転しただけで、R32型GTSー4はスカイラインとしてはたった2台目でありました。
この車は大型化した車体をコンパクトに戻しており、マニアや専門家には大変好評でした。乗ってみると、確かに4WD・4WSシステムは繊細で、通常はFRとしか認識できない状態でした。パワースライドまでできるのですが、アマチュアドライバーの使用状況ではこの装置の限界は見ることはできませんでした。
R32 GTS-4のコンパクトになった車体は、私にとっては、日常使用においても、ワインディングロードを駆け抜けるような場面でも、すこぶる快適だったのを、今でも身体が覚えています。やはりその元であるR32 GT-Rが名車であるのがわかる車体でした。
が、ファミリーカーとしてはマイナスで、時代はミニバンに移行しつつある時で、スポーツカーレースの結果によるクルマ市場に対する宣伝効果は、初代スカイラインGT-Rの時代とはかけ離れたものでしたね。残念ながら…。
その後、スカイラインは売り上げを落とし、販売のメインからは脱落していきます。・・・【日産GT-R物語(7)】初代スカイラインGT-R[1]➡
でも、スカイラインGTS-4の2022年の中古車価格を見てびっくり!!! 300万円近くしてますね((+_+)) 当時の価格と大して変わってないよ。
スカイラインGTS-4のスペック
・エンジン・燃料系
エンジン型式 | RB20DET |
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最高出力 | 215ps(158kW)/6400rpm |
最大トルク | 27.0kg・m(264.8N・m)/3200rpm |
種類 | 直列6気筒DOHC24バルブICターボ |
総排気量 | 1998cc |
内径×行程 | 78.0mm×69.7mm |
圧縮比 | 8.5 |
過給機 | IC付きターボ |
燃料供給装置 | ニッサンEGI(ECCS)電子制御燃料噴射装置 |
燃料タンク容量 | 60リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
・環境仕様
WLTCモード燃費 | —-km/リットル |
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JC08モード燃費 | —-km/リットル |
10モード/10・15モード燃費 | 7.0km/リットル |
・足回り系
ステアリング形式 | パワーアシスト付きラック&ピニオン |
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サスペンション形式(前) | 独立懸架マルチリンク式 |
サスペンション形式(後) | 独立懸架マルチリンク式 |
ブレーキ形式(前) | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ形式(後) | ベンチレーテッドディスク |
タイヤサイズ(前) | 205/55R16 88V |
タイヤサイズ(後) | 205/55R16 88V |
最小回転半径 | 5.3m |
・駆動系
駆動方式 | フルタイム4WD |
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トランスミッション | 4AT |
LSD | 標準 |
変速比 第1速 | 2.785 |
第2速 | 1.545 |
第3速 | 1.000 |
第4速 | 0.694 |
後退 | 2.272 |
最終減速比 | 4.375 |
ターボチャージャーのエピソード
出典:http://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_089.aspx
R32系スカイラインGTS-4のエンジンは、直列6気筒DOHC24バルブICターボでした。
ターボチャージャーって簡単に言うと、排気ガス側と吸気側両方にタービンを設け、排気ガスで回して吸気を促進するシステムだよね。
そして、ターボチャージャーと言えば、なんと東京大空襲や広島の原爆などで有名なボーイングB29に搭載されていました。
実は、日本は戦闘機でこのターボチャージャーの技術に後れをとって大変苦戦しており、そのため大打撃を受けた事実があるのです。
戦後になり、その技術が自動車に取り入れられて、現在は燃費向上策ともなり、車の操縦性そのものを変えていったのです。