もやしが食卓から消える? もやし原料豆高騰で業者破産へ そんな売り方、ホントは邪道!

日記

もやし原料豆等の卸売である大西商事ほか1社が破産申請しました。最近ではもやしの原料が高騰する一方で、商品の価格が上がらず、ここ10年足らずで100社以上が廃業しています。日本の食卓の異常事態です。



安売り合戦のつけ


もやし原料豆等の卸売である大西商事の負債は約3億円で、原料価格が高値で推移する一方で、販売価格への転嫁ができず、採算性が低調に推移していた末の結果のようです。

もやしはスーパーで数十円で売られている野菜で、デフレが続く中で主婦受けもよく、目玉商品になるものです。そのため、スーパー側がその値段を10円、ひどい時には1円として、客寄せに使っていました。愛知県ではライバル店同士が値引き競争に入り、独占禁止法違反で公正取引委員会から警告を受ける事態までありました。

この手法は思いつきやすく、手っ取り早いので、小売店が安易に使う傾向がありますが、本来は危険な手法なのです。近隣店舗の安売り合戦の果てに共食い状態になり、店舗自体が閉店になることもあります。

安売り手法は、危険で邪道

なぜかというと、お客様が「値引き」「安売り」を目当てにし過ぎてしまうからです。それが定着してしまうと、他の手法が効かなくなってしまいます。麻薬みたいなものです。

例えば、「今日はもやしが安いから行く、今日は高いから行かない」と固定的な概念を植え付けてしまいます。そのお店にはもっと魅力ある商品があるはずなのに、それだけを目当てにされることはお店にとって本当は損害なのですが、もやしを安くしたときは繁盛するのではまってしまうのでしょう。

しかしとうとう、スーパー側が仕入れ値を抑えに抑えてきてしまった結果、卸や生産者の倒産を生んでしまったのです。このままでは、もやしを売ることさえできなくなってしまいます。自分で芽を摘んでしまったのですから、当たり前です。

これを、本末転倒と言います。

もやしを売れなくなった店舗は、また他の目玉商品を見つけるのでしょうか? いえ、安易な手法はおススメできません。目玉商品があってもいいですが、そこから他の商品へと波及させる手法(ストーリー)を見つけて、いつでも、まんべんなく店舗の在庫がなくなるように工夫することです。もやしではなく、そのストーリーがあることが、お客様にファンを作って売上向上に繋がるのです。

それが、結果的に資金効率を良くします。

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