【インプレッサ】スバル・グローバル・プラットフォーム(2)

スバル

写真出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/driving/platform.html

ここで改めて新型インプレッサに採用されたスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)の効果をまとめておきます。このコストダウンの考え方が、どのような産業でも「コストダウンを行いながら品質を上げる」基礎となる考え方です。

☚【インプレッサ】スバル・グローバル・プラットフォーム(1)

同じ車として作る

生産ラインでは同じ部品として扱えることを目指して生産方法を整えています。マツダ・スカイアクティブ・テクノロジーやトヨタのTNGAが同じ方向で努力しています。商品価値としてどの部分を強調して作ってきたかが、その会社の体質とも言えます。スバルは基本性能に大変忠実な会社であると感じます。

それが本質的コストダウンになるからですが、生産工程の中で1工程に1つしか中間在庫がない」ことが、数千倍の資金需要を抑える結果になります。さらに工程数の減少はそのまま在庫の減少で資金需要を減らします。

製造業では製造工程数が完成品になるまでに数十・数百・数千・数万などとなることは当然にあります。その製造工程ごとの中間在庫は、ロット生産にして1ロットを数千個単位にした場合には、当然に数千倍の在庫でラインはあふれてしまうことになります。その取扱時間・場所・設備・土地・金利などを計算すると、すぐに資金量は数千倍となってしまうことになります。また生産期間も大幅に伸びてしまいます。そこで「一つずつ造ろうよ」となったわけです。この方法を最初に考え付いたトヨタは「トヨタバンク」と言われるほど資金が残り、日産との競争に勝つ結果となったのです。現在では世界の製造業、いえ、あらゆる業種で応用が進んでいます。

↓↓↓トヨタを「世界のトヨタ」にした原点。知らなければ損!!

 

【楽天ブックス】

車種が違っても同じ部品として取り扱えると、さらに在庫が減ります。小松製作所(建設機械のコマツ)では、ラインの組立工が自分の持ち場では40種類以上の車種を組み立てている」と言っています。同じ部品として取り扱える範囲が非常に広いのです。これは、自動車とは生産台数が2ケタ以上少ない建設車両メーカーのコマツでは非常に大切なことです。「兼務」です。

サービス業(ゴルフ場など)での応用

宿泊施設で成功している星野リゾートのコストダウンの方法は、やはり第一に作業員の仕事の兼務です。これが20~30%の人件費の削減となっているようです。これを実現するには、作業員が多種の仕事を・・・

【インプレッサ】スバル・グローバル・プラットフォーム(3)➡

【マツダ・新型ロードスター RF登場】試乗記[1]