【ゴルフのスロープレーについて解決編(6)】MBKパートナーズの狙い

アコーディア・ゴルフ

アコーディア・ゴルフ(AG)の社員には、他のセミナーのついででしたが、スロープレーについて、データで検証する方法を示しておきました。MBKパートナーズのこれから改善に臨むキーポイントになる項目です。

株式会社アコーディア・ゴルフ株券等(証券コード:2131)に対する 公開買付けの開始に関するお知らせの中で田代裕子AG社長は次のように語っています。

引用出典:http://www.accordiagolf.co.jp/pdf/161129-1.pdf

❝コース混雑の緩和に向けた最新のカートの導入、 混雑の科学的な原因分析及びコース改造等の施策の実施❞

☚【ゴルフのスロープレーについて解決編(5)】
【ゴルフのスロープレーについて解決編(1)】



つまみ食いはだめ

トヨタはこのレベルであるからこそ世界最高水準の品質を誇るわけですが、この意識の構築、維持にはトヨタの職業訓練所、世界中から社員が参加する駅伝など、一見品質管理とは関係がないと思われる、多くの組織としての取り組みがあり、品質管理が成り立っています。これをゴルフ場運営会社で、これから実現するとなると、どれほどの意識改革が必要でしょうか?

トヨタは電子看板に進化し、ロボット、AIなどシステム化、機械化など最先端で進めていますが、その基礎は「人の育成」であることを知っています。

どこかの大手で作り上げたノウハウを、単に取り込んでも「あんどん」を点ける勇気は湧いてこないのです。1組のプレーが遅いからと言って、全プレーヤー停止させることが出来るでしょうか?

原因究明も即座に行わなければなりません。そして再発防止策を打って、再開です。これが出来ればスロープレーがなくなることが分りますか・?

田代社長は❝コース混雑の緩和に向けた最新のカートの導入、 混雑の科学的な原因分析及びコース改造等の施策の実施❞と言っています。GPS付きカートを使えば現在でもかなりのことが出来ます。キャディーマスター室で監視も出来て注意も発することが出来ます。でも「あんどん」を点けなければ出来ないレベルがあるのです。

「あんどん」を点けるに至る過程は、田代社長の言葉を展開することの意味合いを示しており、十分な認識が必要であることです。この認識が十分でないとき投資が十分に機能せず、MBKパートナーズが入る前のUSJのような状況を作り出すのです。

品質を上げる技術を「つまみ食い」で出来るわけがなく、組織として「本気で真面目に」取り組む必要があるのです。甘くはありません。でも乗り越えないと「プレーフィーの値下げ競争」は止まりません。

業界全体で取り組む必要があるのです。

「あんどん」を点ける勇気をどのようにして作り出すのか?

一時の売り上げ増加しか評価しない企業体質では、だれも「あんどん」を点けようとはしません。村上ファンドのグループに自社株買いを求められたとき「組合を作り対抗すべき」とアコーディア・ゴルフ幹部社員に提案した・・・

【ゴルフのスロープレーについて解決編(7)】➡

【かずさカントリークラブ】かつては公式試合も開催された27Hあるゴルフ場!(2)

 【ゴルフのスロープレーについて(1)】
MBKパートナーズとアコーディア・ゴルフのコラボ(1)
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収・実践編(1)】
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】