【スバル・インプレッサ、マツダ・CX-3の操縦安定性と乗り心地を試乗(4)】

スバル

スバル・インプレッサもマツダ・CX-3も操縦安定性については、かなりの研究開発を進めてきて現在では両車両とも自信を持っているようです。しかし、実際に購入するとなれば、乗り心地も大事ですが、燃費・値引き・納期など新型インプレッサならではの内容が知りたいものです。それも試乗しながら確かめるのが先決でしょう

【スバル・インプレッサ、マツダ・CX-3の操縦安定性と乗り心地(3)】


乗り心地とは?

「乗り心地」はプラットフォームを含めて、サスペンション、タイヤ、シートなど車のすべてを含めて成り立つものです。マツコ・デラックスのように「お尻の肉」まで含めて決まるのだそうです。

確かに「乗り心地」は人間の感覚で各人の差はあって当然です。しかし操縦安定性に関しては、安全性の基本を踏まえるという点では基準を定め、数値化できるのでしょう。現在では日本の道路条件は安定しており、乗り心地に関しても数値化が出来つつあるようです。

実際に購入者が見るのはカタログデータの燃費であり、値段であったりで、操縦安定性を街乗り試乗で判定できる人は極めて少数と考えられます。

総合的知見の中でプラットフォームは、乗り心地・操縦安定性に関しての重要度の中で、やはりトップに来るもののようで、その「剛性」との兼ね合いがスバル・インプレッサもマツダ・CX-3も肝となっているようです。スバル・グローバル・プラットフォームは剛性を大幅に上げて、操縦安定性を上げてきており、「乗り心地も自在に作れる」域にあるのでしょう。

プラットフォーム・サスペンション・ブッシュ・シート・タイヤ・音のセッティングが乗り心地、操縦安定性を決めているようです。スバル・インプレッサもマツダ・CX-3もこのセッティングの差が個性を作り上げているのでしょう。

マツダ・CX-3は新発売から半年ほどで、このセッティングを改良してきているようですが、狙いがマーケティング的に外れているとみると、すぐさま変えられるところが、今日の技術力の高さを証明している点で、これはスバルやマツダなど自動車メーカー各社の「仕掛在庫が局限された生産方式に裏打ちされた企業力」ですので、いずれ詳しく見てみましょう。

プラットフォームが商品価値に影響するには、ユーザーが関心を持たねばならず、殆どカタログにも乗らない性能を商品価値を上げる項目とするには、かなりの勇気と営業上の努力が必要でしょう。基礎技術とはそのようなものでありましょうが、最も大事であると認識するのは難しいものです。

プラットフォームの剛性が果たす役割

スバル・インプレッサを試乗してみましたが、日常使用の何気ないワゴン、それも200万円の車がこれほどの操縦性能を見せたのは感動ものでした。その基礎となっているのが、トヨタのTNGAなどと同じ狙いを持つ技術体系です

【スバル・インプレッサ、マツダ・CX-3の操縦安定性と乗り心地(5)】➡

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