トヨタのTNGAよりも一足早くマツダは「スカイアクティブ・テクノロジー」を進めていました。アテンザは、その展開の結果であるのですが、少し規模の小さなマツダでは成果は如実に表れてきており、2015年を過ぎて第二段階に入っています。生産の平準化を進め、設備の稼働率を上げ、投資効率が向上しています。車が工業生産品である以上、これを知らずして車は語れません。
アテンザを取り上げて、車そのものの理解を進めましょう。
EUの新燃費規制
JC08モードと実燃費はかい離が大きくありますが、現状での数値を主要諸元表に加えておきました。
出典:http://www.mazda.co.jp/cars/atenza/grade/#atenza-sedan
2021年から24.4km/L相当の燃費を、メーカーごとにEUで販売した車の平均値として達成しなければならない規制となります。JC08モードで40km/Lを達成しているプリウスでもEUの実燃費に近いユーロ6の規制では達成できないと言われています。その中でマツダはクリーンディーゼルで進めてきているのですが、今後どのようなメカニズムを採用するかは不透明になってきました。EUでは日本のトヨタ式ハイブリッドを排除したいようで、プラグインハイブリッドを優遇していくようです。
出典:http://www.mazda.co.jp/cars/atenza/feature/driving/skyactiv/
ディーゼル燃料(軽油) 85円/L
ガソリン レギュラー(R) 105円/L
ハイオク (H) 115円/L
燃費ではディーゼル燃料はレギュラー・ガソリンに比べて2割程度安い値段で推移しており、普及させるには優位な材料です。しかし、このままではグローバル戦略は成り立たないので、現在マツダは熱効率を40%から50%に上げるべく研究を進めているようです。
早稲田大学「新圧縮燃焼原理」
最近、早稲田大学で熱効率60%が可能であるとの新燃焼システムの発見が報告されました。プラグイン・ハイブリッドより発電を含めて熱効率が良い方法と言われています。早稲田大学の「新圧縮燃焼原理」がレシプロエンジンの歴史を変えることが出来るようです。楽しみに待ちましょう。
【新型スバル・インプレッサ試乗記(1)】別次元の挙動[1]➡
【マツダ・アテンザ(1)】スカイアクティブ・テクノロジー➡
【マツダ・アテンザ(3)】G-ベクタリング・コントロール(GVC)[1]➡
【TNGA(Toyota New Global Architecture)-1】➡
【マツダ・アテンザ(5)】燃費[1]➡
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