【トランプ大統領の軍拡(2)】軍事費大幅増・世界の警察官は?

トランプ・アメリカ大統領
000618-N-0147W-002 Off Coast of Hawaii- The ABRAHAM LINCOLN Battle Group along with ships from Australia, Chile, Japan, Canada, and Korea steam alongside one another on 18 June 2000 for a Battle Group Photo during RIMPAC 2000. Official U.S. Navy photo by: PH2 Gabriel Wilson

写真はCVN-72エイブラハム・リンカーン戦闘群
写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E6%89%93%E6%92%83%E7%BE%A4

トランプ大統領はアメリカの軍事費約60兆円を10%増額すると発表しました。6兆円と言えば日本の防衛費は5兆円余りと増額分にも当たらず、中国を除けば増額分が年度予算全額と言える世界の国々です。

これほどの軍事費増額を打ち出す根拠が何なのかが見当たらないのが現実で、議会が認めるとも考えられません。

NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170228/k10010892411000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_001
トランプ大統領 国防費10%増額の方針明らかに
2月28日 1時34分

➡【トランプ大統領の軍拡(1)】軍事費大幅増・世界の警察官は?


軍備増強の内訳は?

核兵器の増強を図るのであれば、原子力ミサイル潜水艦の新型への更新と増強でしょう。対ロシアに対する展開と中国に対する配備は現在でもなされているはずですが、北朝鮮に対する配備がなされるのでしょうか? 現在でもすでに警戒、攻撃態勢は出来ているものと思いますが、さらに増強が必要なのでしょうか? 原子力ミサイル潜水艦には16発前後のミサイルが搭載されており、もし日本を攻撃するとすると3発で日本は消滅すると言われています。実際に政府の活動を停止させるには1発で十分ではないかと思いますが、北朝鮮に対しては1発で全土を制圧できるはずです。すると現在の配備で十分対応できると感じるのですが、さらに装備を増強あるいは更新する必要があるのでしょうか?


地域紛争に対する介入では核ミサイルを使用するわけにもいかず、通常兵器での介入が必要ですが、それには空母打撃群を増やすことが有効でしょう。しかし、1空母打撃群が来たとき、まともに迎え撃つことが出来る国は、世界でも少数でロシア・中国・イギリス・フランス・ドイツ・サウジアラビア・そして日本と言ったぐらいで、ロシア以外ではそれもおぼつかないのが現実です。つまり1空母打撃群で抑え込めない国は極めて少数で、全面戦争を覚悟していない状況では、増強は必要がないほどです。イラク戦争当時、2方面同時対処が出来るとしていました。つまり世界中で2カ所で同時に地域紛争に介入できるのがアメリカ軍の方針だったのです。現在でもこの条件は変わっていないでしょう。

アメリカはロシア・中国とは正面からの戦闘は出来ませんが、北朝鮮であれば軍事的には、ICBM配備がなされる前に、出来るだけ早期に軍事作戦を実行したいはずです。トランプ大統領の側近に軍人が多いことはこの懸念が大きいのでしょう。

現在、400発の巡航ミサイルが北朝鮮を狙っているとされており、北朝鮮がミサイル発射以前に、これで制圧してしまう能力は持っているようです。しかし、今後潜水艦発射、または陸上移動式の固形燃料ミサイルの発射は、先の実験で防げないことを証明しています。つまり韓国、日本などはミサイル攻撃にさらされている状況になっており、迎撃ミサイルシステムでは対処できない事態に直面したと言えます。本当に深刻なのは日本です。

トランプ大統領は勝ちたいのです

軍事力で北朝鮮の敵対的姿勢を解決するのは大変危険であり、出来ないことです。トランプ大統領の目的は、本人が自覚できていなくても「勝ちたい」のが本音です。取引してより・・・

【トランプ大統領の軍拡(3)】軍事費大幅増・世界の警察官は?➡

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