【新型スバル・インプレッサ試乗記(8)】別次元の挙動[8]

スバル

走り出してすぐ、市街地走行に入りすぐに気が付くのが、「全く遊びがない」クイックなハンドルです。突き上げ感があるサスペンション・セッティングは、一昔前のBMWのようで、曲がりくねった狭い道を走る中でも、ロールの少ないフラット感のあるハンドリングです。減速してもノーズダイブが少なく、広い道に出て80kmほどに加速すると・・・・・




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時速80kmを超えたときの挙動

出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/design/exterior.html

バイパスに出て速度を上げてみると、時速60kmを超えるあたりから、ゴツゴツとした突き上げ感がなくなってきます。まるで一昔前のBMWですが、さらに繊細な感覚があります。吸い付くようにハンドリングも落ち着いて来て、全く修正舵を必要としなくなります。

指一本を添えているだけでしたが、実際は道のカーブをなぞる操作しかしていません。見事にトレースしていきます。たぶんこの状態ですと、高速巡行は大変楽になります。

タイヤサイズが205/50R17でしたが、このくらいになると通常「わだち」が影響してきます。路面のわずかな凸凹、傾斜、段差などで直進させるのは容易でないのです。以前BMW850i(参照:ウィキペディア)で標準サスペンションでは直進性が保てず、苦労した覚えがありました。しかし、アイディング(HP)というチューナーのサスペンションに交換すると225/40R18でも直進するようになり、長距離巡行が大変楽になった経験があります。

出典:http://www.subaru.jp/brand/technology/technology/safety_active.html

この新型インプレッサの直進性はかなりのものです。操舵に対する反応は機敏そのもので、アンダーの兆候はみじんもなく、タイヤ205/50R17のサイドウォールの寄れを感じることが出来るほどです。

日本の高速走行を含めた日常走行では、必要がないほどのレベルで、長距離高速巡行を見据えた国際水準を目指したのでしょう。しかし、このレベルを感じることが出来る人が、日本の交通事情の中で何人いるのでしょうか?

スピードを上げると共に安定性が増しハンドリングも静かに落ち着いてくるのですが、どっしりとした感覚ではなく、軽快感が出てきます。これは案外サスペンション・セッティングがスプリングが軟らかく、ダンパーも振幅の小さな振動は、うまく吸収している様子です。これは時代の最先端のダンパーを採用しているのかもしれません。

「一昔前のBMWより優れたサスペンション・セッティング」と言い換えておきます。

出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/driving/platform.html

スバル・グローバル・プラットホームの出来はかなり優れていると感じます。このサスペンションを破たんさせるには、意識してスライドさせるしかないですね。これは「別次元の挙動」です。

ボディー剛性が上がると、これほど次元が違うものなのですね・!? 50年間50台を超える車を乗り継いで、試乗した車は数百台となっても、なおかつ別次元の感動を与えてくれる車があるのですね。しかも200万円余りの車です。2.000万円を掛けてチューニングしたBMW850iを超えているかもしれません。

低速域の突き上げ

現在の世界のサスペンション・セッティングの傾向では、低速区域での細かい振動は吸収してしまうのが常識です。そのため街乗りでもBMWMシリーズなどでは、大変乗り心地が良い・・・・【新型スバル・インプレッサ試乗記(9)】別次元の挙動[9]➡

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