【新型スバル・インプレッサ試乗記(9)】別次元の挙動[9]

スバル

走り出してすぐ、市街地走行に入りすぐに気が付くのが、「全く遊びがない」クイックなハンドルです。突き上げ感があるサスペンション・セッティングは、一昔前のBMWのようで、曲がりくねった狭い道を走る中でも、ロールの少ないフラット感のあるハンドリングです。減速してもノーズダイブの少なく、広い道に出て80kmほどに加速すると・・・・・




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出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/special/photo.html

新型インプレッサの低速域の突き上げ

現在の世界のサスペンション・セッティングの傾向では、低速域での細かい振動は吸収してしまうのが常識です。そのため街乗りでも、スポーツタイプのBMW-Mシリーズなどでは、大変乗り心地が良いのです。

これは、スプリングを柔らかくして、ダンパーの仕組みによる細かい振動幅の小さな振動については抵抗しないセッティングで、深く振幅しようとすると強く抵抗して、ロールを抑えているのです。

出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/safety/safety3.html

新型インプレッサの、スタビライザーをボディーにゴムブッシュを介さずに直接取り付けたのは、ロールは抑えますが突き上げ感を生み出すかもしれません。細かい振動をゴムブッシュで吸収する手もあり、タイヤのサイドウォールで吸収する手もあるのです。アームの取り付け部のゴムブッシュで吸収している車もあります。

概ねドイツ車はゴムブッシュ類の耐久性を犠牲にしてでも、細かい振動は吸収しようとします。そのため日本車と比較してゴムブッシュ類の交換サイクルが短く、5年ぐらいで交換することを勧めています。

今回のスバル新型インプレッサの場合はどのような考え方なのでしょうか? 残念ながら営業マンレベルでは、メンテナンスの内容について知識も関心もないようで、聞けませんでした。

ロールをどれほど許すのかも関係してセットアップを変えられるとよいですね。

出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/grade/grade.html#grade3

出典:http://www.subaru.jp/impreza/impreza/special/photo.html

このサスペンション・セッティングでは18インチ40%の扁平率は、セダンでは必要ないと感じます。

ダンパーの、もう一歩の工夫を待ちたいと思います。

新型インプレッサの抜け落ちた穴

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