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ダウンサイジングターボ
現在、ダウンサイジング・ターボチャージ・エンジンが、燃費を向上させる技術として注目を浴びていますが、この第三世代のR35GT-Rに通じる技術が当時確立されてきたと言えます。
排気ガスの、従来捨てられてきた排気エネルギーを利用して、吸気を過給する技術は第二次世界大戦中にB29など航空機用として実用化され、戦後自動車用技術として普及してきました。
BMW2002ターボ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/BMW・02シリーズ
代表的な車としてはBMW2002ターボが記憶に残っています。日本では1981年登場R30スカイライン2000ターボRSが代表格でありましょう。しかしBMW2002シリーズの中でターボは必ずしも評判は良くなく、BMW2002Tiiがシリーズの傑作と今でも言われています。それは例の「ターボラグ」の問題でした。現在も改良が続いているのが実際です。
ターボチャージは過給圧を比較的自由に設定することが出来るため、出力を大幅に上げることが出来て、レーシングカーにとっては有効な技術でした。しかし、圧縮比を大幅に上げると圧縮工程で勝手に爆発してしまい、ガソリン噴射量を多くすることで温度を下げるなどの工夫をしなければならず、過給に限界があるのと燃費が悪くなる欠点がありました。
エンジン排気で吸気タービンを回すターボチャージ、カットモデル
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ターボチャージャー
しかし、現代では直接シリンダー内に燃料をタイミングよく噴射する技術が出来たため、勝手に爆発することもなくなり、余計な燃料を噴射することもなく、排気量が小さくても大きな出力を得て、燃費をよくできることから、フェラーリまでダウンサイジング・ターボエンジンを採用するようになりました。またその効果の一つとして、低回転域でのトルクが強くなり高回転までフラットなトルク特性のエンジンを作ることが出来るので、実用車としても大変使いやすいものとなっています。
現代R35日産GT-Rが、570馬力のレーシングカー並みの高出力と、誰にでも乗れて日常使用に耐える静粛性を兼ね備えることに繋がっています。
出典:http://www.nissan.co.jp/GT-R/exterior.html
ターボチャージ技術が、第一世代のスカイラインGT-Rと第二世代のスカイラインGT-Rとの技術的差の目立つところです。しかし、もう一つ大きな技術的進歩があります。・・・・つづく
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