【2016 NISSAN GT-R物語(1)】プリンス・スカイライン2000GT[1]

日産とGT-R物語




【日産GT-R物語(1)】プリンス・スカイライン2000GT[1]

日産GT-Rと言えば、ポルシェなどと肩を並べる存在となった現在ですが、原点としてプリンス自動車と、日本では初めて、車の一車種の設計者として名前が挙がった桜井眞一郎氏を、忘れるわけにはいかないでしょう。GT-Rを知ると日本の自動車の歴史を知ることになり、また車を理解する大いなる教科書となるはずです。

初代スカイライン

初代スカイライン

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン

1957年富士精密工業(後のプリンス自動車、後に日産自動車に吸収合併)から1,500ccのエンジン排気量で発売されたのがスカイラインです。

天皇陛下の若き頃の愛車

2代目スカイライン

1958年にマイナーチェンジされ1,900ccに排気量アップ、グロリアと兄弟車として、わずかなデザインの差で発売されました。この車は平成天皇の皇太子時代の車となり、ご自分で運転されたことで話題になりました。

先ごろの「生前退位」の話題で若いころのお姿がテレビ報道される折に、見かけられるお車です。

スカイラインスポーツ

1962年カロッツェリア「ジョバンニ・ミケロッティ」のデザインで発売されたのがスカイラインスポーツでした。この車は当時カロッツェリアのデザインであることなどから大変な話題となり、少数生産のため、現在は中古車市場で3,000万円ほどの値がついているそうです。

Skyline_sport

 

スカイライン1500

1963年プリンス時代の2000GT誕生の元、とも言うべきスカイライン1500が登場します。

スカイライン1500

 

初代スカイライン2000GT

このスカイライン1500の直列4気筒1,500ccエンジン用ノーズを20cm伸ばしてグロリアの直列6気筒2,000ccエンジンを搭載して作られたのがプリンス・スカイライン2000GTでした。

S54_Nissan_Skyline_2000GT

この手法は当時アメリカで行われていたことで「性能を上げるなら大排気量エンジンを積めばよい」とばかりに、安いガソリン価格を背景にしたアメリカ人らしい手法でした。

しかし、直列4気筒エンジン用に作られたエンジンルームに直列6気筒エンジンを積むのですから、ロングノーズ、ショートデッキのデザインとなり、バランスが崩れるのです。しかし、なぜかこれが現代にも続く「高性能車の証」となっています。・・・→【日産GT-R物語(2)】プリンス・スカイライン2000GT

 

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