新型プリウスも登場以来4代目(2015年~)となりました。ハイブリッドカーが普通になる中で新型プリウスも普通の車としての性能が要求されています。JC08モード燃費で40km/Lを記録する車種も取り揃えてきました。若干、軽量化を無理に進めた車種で不自然さは残りますが、燃費性能が先代より向上していることを疑う余地はないようです。その技術的内容を見て、実走行との乖離の問題など、日常使用について考えてみましょう。
出典:http://toyota.jp/prius/grade/grade3/
(3)ハイブリッド・システム
プリウスは1997年に「ハイブリッド車」専用車として登場し、ハイブリッドの象徴となりました。
当初は赤字で始まった販売ですが、アメリカで省燃費がステイタスと認められるようになり、環境に意識の高いセレブやハリウッドスターが省燃費に協力するキャンペーンを行ったため、その名は一躍知られるようになりました。
そのため、当然新型プリウスでも「燃費」が注目され、4代目となる今回のモデルでもJC08モード40km/hの記録が注目されています。
ハイブリッドシステムにおいては、現在世界最高の効率がプリウス方式です。
それでもトヨタも4代目では「普通の車にしました」と宣伝しているように、ハイブリッドシステムだけで売れる車ではなく、普通の車のように走行性能、乗り心地などを前面に出し販売されるようです。
ハイブリッドシステム、ホンダ方式とトヨタ方式の違い
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トヨタ「THSⅡ(TOYOTA Hybrid System Ⅱ)」は、シリーズ・パラレル方式の2モーター方式です。EV・トルクミックス・エンジン単独と3モードがあり、現在世界最高効率と言われています。
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ホンダ・オデッセイ・ハイブリッドの「SPORT HYBRID i-MMD」は、発電用モーター、走行用モーター、ハイブリッド専用エンジンを搭載。EV・エンジンで発電しモーターに直接電気を供給し駆動はモーターとなる「ハイブリッドドライブモード」・エンジン直結の3つの走行モード。
※トルクミックスとは?↓↓↓
ハイブリッドとエンジンのいろいろ
アトキンソンサイクルエンジン
・吸気行程より爆発行程のストロークが長い。
・爆発の力を十分に活用できるので熱効率が高い。
・またポンピングロスなど吸気時の負圧を軽減できるのでロスが少なくなります。
現在ではハイブリッド専用エンジンに限定されず、アトキンソンサイクルエンジンが開発されています。
直噴エンジン
・直接気筒内に燃料を噴射することで、ノッキングを防ぎ圧縮比を高くできるメリットがある。
・高圧縮によりトルクを高められ、熱効率が良く省燃費。
ターボチャージャー
ダウンサイジング、つまり排気量を少なくします。そして排気タービンで加給することで、自然吸気の場合に比べて高圧縮となり、出力が増します。ダウンサイジングして直噴エンジンとして、ターボチャージすると省燃費エンジンでありながら高出力エンジンとすることができます。
プリウスのトヨタ2ZR-FXEエンジン
出典:http://toyota.jp/prius/performance/top/
アトキンソンサイクル・直噴・ハイブリッドトランスアクスル
トヨタプリウスの2ZR-FXEエンジンは熱交換率40%エンジンで、現在、世界最の効率のハイブリット・エンジン。
ハイブリッドトランスアクスル
出典:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/