トヨタ・シエンタ燃費[3]

トヨタ

コンパクトミニバン・シエンタは、上級ミニバンのシェアを食う勢いで、大ヒットしています。当初、「奇抜すぎる」と思われたデザインも、年代を問わず広く受け入れられて、「存在感がある」と言われるまでになりました。注目はコンパクトミニバンの割には重い車重であり、そのハイブリッドシステムの効能を確かめてみたいと思います。

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動力性能

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出典:https://gazoo.com/news/article/st3/Pages/2015/07/RES_255539.aspx?MAKER_CD=A&CARTYPE_CD=699&GENERATION=07

新型シエンタは、エンジンをカローラと共通としていますので、車重の重さが動力性能の全ての差であると考えてよいのでしょう。ステーションワゴンはミニバンと違い3列目シートがありません。その重量が200kg差となって現れているのでしょう。もちろん電動スライドドア、構造補強も含めてですが、それも3列目の実用性のための装備であり重量です。かなりの重荷であるようです。

新型シエンタユーザーの7割が、日常は3列目のシートはたたんでいて、ほとんど使用しないようです。その多人数乗車の少ない場面を諦めれば、多くのワゴン、ミニバンがライバルとして浮かんできます。日常の動力性能を諦めるしかないのですが、3列目のシートの魅力はかなり大きいようです。大人7人がさほどの無理を強いられずに乗ることができる、1年に一度の必要性でも捨てがたいのでしょう。

馬力当たり重量とトルク当たり重量をハイブリッド車で比較してみますが、カローラフィールダー、シャトルに比べて、かなり重いのが分かります。にもかかわらず、その魅力を拡大する電動スライドドアなどの装備は、さらに車重を重くしていますが、価値が認められているのが、現状の市場のようです。

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出典:http://toyota.jp/sienta/performance/hv_system/

馬力当り重量・トルク当たり重量で見よう

馬力当たり重量で10kgまでであれば全スピード域で軽快なのですが、12~13kgとなるとかなり厳しい状態と見るのが従来のガソリン車での見方でした。ハイブリッドの場合、市街地走行などの低速域では、モーターのアシストで問題ないのでしょうが、従来のガソリン車では低速域でトルクが不足して、市街地走行でも不便を感じることがあります。そのためHV車かガソリン車か迷った場合、車両価格が高く、年間2万キロも走らず、価格差を回収できないとしてもハイブリッドを購入するべきでしょう。高速道路など、加速性能が早いことを求められる、流入の場面ではハイブリッドの必要性を感じます

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出典:https://gazoo.com/news/article/st3/Pages/2015/07/RES_255455.aspx?MAKER_CD=A&CARTYPE_CD=699&GENERATION=07

実際の走行場面では、馬力やトルクの発生回転数が低回転である必要性のあるのが日常、街乗りです。街中でも意外に発進加速0~40km/hぐらいまでの加速力が必要です。

ハイブリッド車は十分な動力性能ですが、高速道路で80km/hを超え100km/h巡航することが多い人は、燃費がハイブリッドでもそれほど伸びないことを考慮する必要があります。市街地では、ハイブリッドのモーターアシストで動力性能の高さと燃費の良さが際立ってきます。運転状況、道路状況にもよるのですが、多くの場合ハイブリッドが、かなりお得な買い物です。エコカー減税のこともよく計算してください。さらには社会貢献できるのですから、ハイブリッドがお得でしょう。・・・つづく

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